2017年3月4日土曜日

田代しゅうじ詩集 ともだちいっぱい




田代しゅうじ詩集 ともだちいっぱい ができました!

 

2017 3 19 日  発行

著 者  田代 しゅうじ

 絵   篠原 晴美

ISBN978-4-905036-15-9 C0092

A5変型上製本 本文176ページ 定価:本体1400円+税

 

著者 田代しゅうじ

鹿児島県生まれ。一九八二年 「少年と海」「ねこと少年」で第二回児童文化の会童詩童謡賞、「おじいさんのたばこ売り」で児童文化の会創立三十周年記念・児童文化の会童詩童謡賞受賞、詩集『少年と海』で第十六回埼玉文芸賞を受賞。主な著書 詩集『少年と海』(けやき書房) 『野にある神様』(てらいんく) ほかに『ふるさとの民話』『現代おばけ民話』など共著多数。詩誌『みみずく』同人。

 

帯文から

子どもたちとの出会いから生まれた詩群は

未来へはばたく子どもたちへの熱い伝言@メッセージ@を含み、

遠き日の友や父母へのふりかえりは歩み来たる人生の深みをひそかに物語る――菊永謙

 

詩集から

 

言葉 田代しゅうじ

 

自由に

明るく

元気に

君らしく

言葉で話そう

我慢することはない

誰も聞きたいのだ

胸の中にためて悲しむことはない

言葉で話そう

ほら君の言葉で話そう

言葉が聞こえないことほど

悲しいことはない

苦しむことはない

秘めていることがあれば

君の言葉で話そう

君の瞳が

今言葉ではなそうと輝いている

君なら出来る

言葉で話そうよ

悲しみのつまった

胸のうちをはらせ

 

 

石  田代しゅうじ

 

光輝く宝石ではない

川原の石

水に洗い磨かれた石

白く乾いた石が好きだ

 

濁流に流されても

川原の石は

ごろごろごろごろ

 

流されても

川原にでんと座り

いつも きらくだ

 

表面を

まるくして

ごろごろごろごろ

太陽をあびてねむっているのではない

 

川原の石はそれぞれに座る役割がある

川原の石が好きだ

役割の中に黙って座る石が好きだ

 

 

友達 田代しゅうじ

 

みんな友達

いっしょに遊んで

いっしょに勉強して

いつもいっしょに

いつもいっしょに

 

みんな友達

こまったことがあったら

いっしょに相談し

うれしいことがあったら

いっしょによろこんで

 

みんな友達

わからないことがあったら

みんなで考え

おもいものはみんなではこび

 

みんな友達

一人じゃないよ

みんなではげましあい

なかよく手をとりあって

みんな力をあわせよう

みんな友達

みんな友達

 

 

一生懸命 田代しゅうじ

 

一生懸命がいい

だらしがないとか

うそをつくなとか

一生懸命がいい

まじめに生きてほしい

頑張る心が大事と

一生懸命がいい

何事も

何事も

一生懸命がいい

運動会でどんけつでも

勉強がびりでも

まじめに生きること

おかあさん

そういって励ましてくれましたね

おかあさん

ありがとう

 

 

方言 田代しゅうじ

 

みんな方言でかたろう

ふるさとの人ばっかり

一年に一度のふるさと会

おもいきり方言でかたりもそ

よかが

よかが

こげんうれしこたなか

はんも

おいも

よかがよかが

みんなないでんかたらんけ

よかが

よかが

やまいもをほらんなよか

よかが

よかが

みんなかごしまじゃ

みんなよかひとじゃ

よかが

よかが

他人のわるぐちやいわんほうがよか

他人のこつもいわんことじゃ

よかが

よかが

方言なよか

方言なよか

 

 

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